ドボンザボン写真展

“われらの世界・水中” part.15


HP開設10年!!

長いようで瞬く間の歳月、ご贔屓いただいている皆様、まことにありがとうございます。
ドボンザボンは結成より三十有余年、
家族にもまけず、シゴトにもまけず、デジカメブームにも寄る年波にもまけず、
銀塩写真機をかかえ、光と透明度と被写体にこだわり、
「お日様の角度は正午頃がいいねえ」といえばボォ〜とその時間を待ち、
「西伊豆なら真冬、串本は立春前、越前はお盆過ぎでなきゃ」といいつつ何時でも何処でも潜り、
西にカマスが群れなせば夜駆けして蹴散らし、
東にエビが跳ねれば早朝から馳せ参じてストロボで水温を上昇させ、
南でマンタが乱舞を始めれば海を越えて翔けつけ一緒にウロウロし、
遠くでストロボが光れば邪魔をしないようにコソッと忍び寄り、
仲間の気配がすれば目障りにならないように被写体をつれて岩陰に隠れ、
他人には呆れられ、互いに貶し合いながら、
細々と、でも、しつこく棲息する偏執的老朗水中写真家集団であります。
今回は、そういうメンバー9人の謎作・綺作18点と初御目見得の水彩画1点を用意しました。
海の中は神秘的な音楽を背景に奇妙な役者達が織りなす幽玄の異界、
その一端をアクの強い感性で切り取って味付けしたドボンザボン・ワールド。
ひととき、ミステリアスな空間をお楽しみください。


2008年盛夏           ドボンザボン出展者一同