ドボンザボン写真展

“われらの世界・水中” part.13

口    上

サァーサァーお立ち会い、御用とお急ぎでない方はゆっくりと見ておいで、目の保養だよ。
遠目山越し笠のうち、見ざる時は物の出方善悪黒白がとんと判らない。
さてお立ち合い、繰り広げましたるは「”われらの世界水中”part13」。
水中写真と言っても、ここにもある・そこにもあるという物とはちょっと違う。
これに集うは、かの迷写真家集団DOBONZABONだよ、お立ち合い。
西伊豆にての旗揚げから三十ン年、寄る年波を乗り越えて、
潮の流れと世の習いに逆らいつつ、デジカメを疎み銀塩写真機にこだわる頑固者揃い。
天気、海況、はたまた、足腰のトラブルでフィルム消費量が過去最低の昨年も、
各人それぞれ、被写体を見据えてタラァ〜リ・タラリと脂汗を流し、心中にトロ〜リ・トロリと闘志を燃やしたと思し召せ。
取り出したる作品は、四枚が八枚、八枚が十六枚・・これこの通り二十と五枚、比叡の紅葉か山崎川には桜のごとき大競演。
いずれ劣らぬ絶妙・至妙、洒脱・不可思議、偏執・幽艶な力作揃い。
さてお立ち合い、能書きはここまで、遠慮はご無用。どんどんご笑覧あれ。


2006年盛夏           ドボンザボン出展者一同