- 2011盛夏 口上の場 -


問われて名乗るもおこがましいが 生まれは豆州(ずしゅう)君沢(きみさわ)(ごおり)井田(いた)の浜
身の生業も様々に 右の足からドボン左の足でザボン nikonos構えて三十六年
撮りはすれども捕りはせず 越国(こしのくに)から外つ国かけて美ら海で
棘皮・腔腸・軟体・節足・魚貝類 出会う次第に撮影三昧
三千世界に隠れのねぇ 偏執的水中写真家集団 DOBONZABON
寄る年波が荒波の潮の流れに逆らって
III型 V型RS 振りかぶっては引きずり廻し
身も写真機も価値のない古物と噂 柳に風
彼方(あっち)へよろよろ此方(こっち)へふらふら
足元危うい(じじ)(ばば)紀伊国(きのくに)照らす煌星(きらぼし)参入
遙か見透す珊瑚海(コーラルシー)
人魚の道行きは蛙魚(カエルウオ)の憂鬱
立ち涌く雲をかまわぬ矢柄(ヤガラ)
江戸紫の振袖姿と華の海老姿
渦流に浮かぶ赤括(アカククリ)の夢
さても面白き銀塩写真
御見物の皆様方には存分にご笑覧くださりましょう